暖房・2機種比較
暖房の目安は両機とも木造10畳・コンクリート集合13畳。コロナは燃焼時の消費電力、ダイニチは9Lタンクが判断の分かれ目です。灯油代と電気代を混ぜずに比較します。
先に結論
あなたに合うのはどれ?
燃焼中の消費電力を重視し、7.2Lタンクで運用するならFH-VX3626BY。9Lを給油して運べる環境で、1回に持てる灯油量を増やしたいならFW-3726SGXです。電力の差を、そのまま暖房費全体の差へ置き換えることはできません。
暖房能力のクラスは近い
FH-VX3626BYは暖房出力3.60~0.59kW、FW-3726SGXは3.70~0.74kWで、両機の目安は木造10畳・コンクリート集合13畳です。型番の数字だけで大幅に広い部屋へ対応する機種だとは判断しません。
吹き抜けや開け放した隣室がある場合は、部屋名に付いた畳数だけで必要能力を決めないようにします。能力が足りることを確認してから、電力とタンクの使い方を比較する順序です。

暖房目安は両機とも木造10畳・コンクリート集合13畳です。部屋に合い、説明書指定の可燃物との距離と換気を確保できる場所で選びます。安全な置き場がなければ、暖房方式から選び直しましょう。
購入判断が変わる主な違い
| 選ぶときの違い | FH-VX3626BY | FW-3726SGX |
|---|---|---|
| 暖房の目安 | 木造10畳/集合13畳 | 木造10畳/集合13畳 |
| 灯油タンク | 7.2L | 9.0L |
| 燃焼中の電力 | 強9.5W/弱4W | 大火力129W/小火力62W |
| 本体寸法 | 幅458×奥行334×高さ466mm | 幅438×奥行401×高さ445mm |
コロナの低い電力は、燃焼中の値
コロナは強燃焼9.5W・弱燃焼4W、ダイニチは大火力129W・小火力62Wです。日々長時間燃焼させる予定で電気の使用を抑えたいなら、コロナを選ぶ理由になります。
一方、コロナの秒速点火をONにした状態では平均約80Wを消費する条件があります。燃焼時の小さな数字だけを1日中の電力として扱わず、使う点火設定と運転時間を分けて考えます。ダイニチの点火時370Wも燃焼中とは別です。

長時間の燃焼時電力を重視するならコロナ。9Lを安全に給油・運搬できるならダイニチ。灯油使用量と点火設定の電力も分けて費用を考えます。
9Lタンクは、給油場所との関係で選ぶ
ダイニチの9Lはコロナの7.2Lより1.8L多く入ります。給油間隔は火力と運転時間で変わるため、9Lを安全に運べるかで選びます。給油場所が遠く、満量の運搬が負担なら、コロナの7.2Lを軸に考えましょう。
満タン時の燃焼継続時間は、各機の最大火力でコロナ20.6時間、ダイニチ25.0時間です。ただし暖房出力は3.60kWと3.70kWで異なり、同じ暖房出力での給油間隔を比べた数値ではありません。
| 各機の運転条件 | FH-VX3626BY | FW-3726SGX |
|---|---|---|
| 最大火力の暖房出力 | 3.60kW | 3.70kW |
| 最大火力の燃料消費量 | 0.350L/h | 0.360L/h |
| 最大火力の燃焼継続時間 | 20.6時間 | 25.0時間 |
| 最小火力の暖房出力 | 0.59kW | 0.74kW |
| 最小火力の燃料消費量 | 0.057L/h | 0.072L/h |
最小火力の出力も0.59kWと0.74kWで異なるため、タンク容量の比率だけで「いつでも25%長持ち」とは判断できません。表は各機のメーカー仕様値です。給油は実際の残量に合わせ、自動消火や換気を含めて取扱説明書に従って使用してください。
給油場所が遠い、段差がある、満量のタンクを持つのが負担という家では、9Lを活かせるか先に考えます。給油時の安全な取り扱いを守り、自分が持ち運べる範囲で運用することが前提です。
容量の差を同じ目盛りで見る
灯油タンク
FH-VX3626BY
7.2L
FW-3726SGX
9.0L
多く入る分、運ぶ灯油の量も増える。
必要な違いを決めて、購入総額と納期を比べる
ダイニチは幅が小さく、コロナは奥行が小さい
コロナは幅458×奥行334mm、ダイニチは幅438×奥行401mmです。幅だけならダイニチが小さく、奥行ならコロナが小さい関係。通路へどのくらい張り出すかを重視する場合は奥行も見ます。
本体寸法は家具とぴったり並べてよい寸法ではありません。温風や可燃物との距離、換気を含む使用条件は取扱説明書どおりに確保します。安全に使える位置がない場合は、サイズの小さい方を無理に置く判断にしません。

満量9Lを無理なく運べるならダイニチ、7.2Lの運用と奥行334mmを優先するならコロナ。通路と可燃物との安全離隔を確保できる置き場で使います。
価格差は、灯油代も含む生活全体で判断
長時間燃焼させ、燃焼時の電気使用を抑えるならコロナ。9Lを安全に給油・運搬して使うならダイニチを選びます。総暖房費は灯油代も含み、設定温度・部屋の断熱・運転時間で変わるため、電気の使用と給油の動作のどちらを優先するかで差額を判断しましょう。
本体価格に差がある場合は、燃焼時電力を優先するか、9Lの運用を優先するかを決めてから総額を比べます。どちらも同じ暖房目安なので、より大きい部屋を暖める目的の差額としては考えない比較です。
結局、どれを買えばいい?
燃焼中の電力と奥行の小ささを重視
FH-VX3626BYを選ぶ
FH-VX3626BYの低い燃焼時電力と奥行334mmを選ぶ。
1回に給油できる量を増やしたい
FW-3726SGXを選ぶ
FW-3726SGXの9Lタンクを選ぶ。
この条件なら、候補を切り替える
今回は、どれも選ばない
指定された換気や安全離隔を確保できない場所、または両機の暖房目安を超える部屋では、設置条件や暖房方式から選び直します。



